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不良に良好

第6章 6



「ハイ、缶ジュースでごめんね」

この部屋に他人を上げたのは初めてだった。

…違う、こいつは他人じゃない

だからいい。

「…夕夜くんって、このアパートに一人暮らしなの?」


「半分正解。」

たまに母親が帰ってくる。

月に一度帰ってくるかこないか。

あの人はただ、大量のカネを置いて
またどっかいくだけ


「…」

「何」

「ごはんとかも自分で?」


はあ?

「自分でっていうか、ほぼインスタント」


え!!!!!!

と、なぜかびっくりされた。



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