初恋2
第1章 アメリカ滞在中。
理由なしで結婚させようとしていたの?
じゃあ、僕はなんのためにここまで来たの?
「それとも。言えないようなことなのかしら?」
莢さんのお母様はとても強かった。
僕の母上は何も言えずに立ち去った。
あぁ、やっと夏に会える。
やっと触れられる。
でも、
「春希。君は少し、こっちに残ってくれるか?」
父上?
「日本で会社を任せたくてね。」
え?
「春希が社長の。会社をね。それの計画を立ててから帰ってもらう。」
会社。こっちに来て少し憧れていた。
だから、とても嬉しい。
「はい。喜んで。」
こうして僕の婚約の話はなくなっていった。