初恋2
第3章 新たな住民
「ニャー…」
ヤバイ…可愛い。
まだ、子猫で。とても小さい。
でも、そんなことより。
「冬。さみしかったらちゃんと言うんだよ?秋に」
冬のことが心配で。
「春にぃ。僕だってもう、大人なんだよ?そのくらい!」
「大人でもさみしいことはあるんだよ。」
冬はいつだってそうだった。
無駄に真面目ぶって
冷静さを保って…
平気な顔で。
「僕は大丈夫だから。」
これが冬の口癖。
「……けど。寂しいけど。秋が忙しいなら仕方ないし。そんなこと言えないよ。」
その時、
「…だいま。あ、来てたの?ごめん。俺、寝るわ」
秋が帰ってきた。