ネムリヒメ.
第2章 目覚め.
「あ…の…アタシ…」
再びアタシの頭の中はパニック状態に陥って、わけもわからないまま後退りをする
が、
…ガクン‼
「きゃぁぁ‼」
突然 バランスを崩してグラリと視界が揺れた
バルコニーの段差に躓いて思い切り後ろに倒れそうになる
ヤバっ‼ 倒れるっ‼
「ばっ…か」
慌てて手を伸ばすと彼に捕まれてどうにか態勢を立て直すものの、
手を引かれた勢いで、今度は逆に彼の胸に飛び込んでしまった
「ぉわっ…」
彼の胸に顔を埋める形になって、温かい体温と鼓動を感じる
あ…れ…
このカンジ…!?
「大丈夫か?」
「わっ‼ っ…ごめんなさい、ありがとう」
慌てて彼のカラダから離れるも、アタシはあたふたと大混乱に陥る
彼はそんなアタシをよそに、もう一度手をとると自分の方へ引き寄せた
再び彼の腕の中におさまるアタシ
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