ネムリヒメ.
第2章 目覚め.
…………
彼の腕のなかでくったりとしていると
汗で頬に張りついた髪を優しく彼が拭った
溢れた涙の跡を そっと撫でられる
「っ…ん…」
さんざん快楽に浸かったアタシのカラダは
些細な刺激にさえピクリと震え 甘い声が漏れた
…あれから何度のぼりつめたかなんて覚えていなかった
彼が与える快楽に翻弄され 受け止めるだけで精一杯だった
その反動で頭がボーッとしている
「悪い…ちょっと夢中になった」
彼は乱れた呼吸を整えながら 全身で息をするアタシに唇を寄せる
目を閉じて彼の温かい唇を感じていると、甘い倦怠感がアタシを襲う
…彼にギュッと抱きしめられ そっと髪を撫でられると
アタシの意識は落ちるように
そこで途絶えた…
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