ネムリヒメ.
第12章 アイスクリームシンドローム.
「見られてカンジるなんて、ホントやらしぃ」
「っ…ぁっ、やめっ…んんっ」
涙目で首を振るアタシを聖くんがどんどん追い詰める
渚くんがいるのに…アタシおかしい
視られてカンジてるなんて…
こんなにカラダを熱くしている自分にゾッとする
しかし、聖くんの熱がアタシを快楽で支配して、そんなわずかな理性さえも溶かしていく
「…渚くん!?」
アタシをギリギリまで煽りたてながら、喉をクスリと鳴らしながら聖くんが笑う
「ごちそうさま…」
「っ!! 聖…ふざけんな!!」
「あはっ、ふざけてないよ」
「っ…」
「オレも彼女が欲しいだけ…」
そんなふたりの会話なんて今のアタシの頭にはぜんぜん入ってこない
ただひたすら鳴かされて、煽られて、その先にある快楽の頂きをなんどもチラつかされ、焦らされては再び追いつめられる
「ぁっ…はぁっ、はぁ…っ、んぁあ!!」
「…ただ、こんなに淫らに鳴くとは思わなかったけど…」
卑猥な水音と甲高い声が部屋に響く
そして渚くんの存在さえが溶けてしまいそうになるくらいにアタシを煽った