ネムリヒメ.
第14章 シュガー&スパイス
「あっ…やだっ!! ん…葵く…ん…っ」
ビクビクと腰を震わせるアタシのよそに彼は微笑みながら続ける
「その声で聖も誘惑したんだ…」
「っやめ……て…」
耳元で囁く彼の甘い声が頭のなかで響いて、おかしくなってしまいそうだった
流されて一瞬でも彼を求めたのは自分なのに、絶頂が近づく度、そんな自分が怖くなる
「ん、あっ…やっ、は…」
「そうやって…その声でオレのコトも煽るの?」
涙目で小さく首を振るアタシの顔を見つめる彼の顔は妖美で色っぽく、そんな彼に視られているということすら快楽の波の大きさを増幅させた
「……初めては優しく抱こうと思ってたけど、ゴメンね」
「やあっ…」
力の入らないアタシは、妖しく口元を歪める彼に身に付けているものをすべて剥ぎ取られていく
しかもその間も秘部を煽る手は休められることはなく、ぷっくり腫れた敏感な突起を弄ぶ彼の指がアタシを落ちるような絶頂へと誘った