無料で楽しめるちょっと大人のケータイ小説

「…………!!」


さすがにその声には渚くんも動きを止めた


渚くんに組み敷かれたまま目を開けると、葵くんの黒い凛とした瞳がアタシたちを捉えていた


「っ………」


視線が絡み合って沈黙が流れる


そんななか、アタシより先に口を開いたのは渚くんで


「寝てろよ、葵」


渚くんは酷薄な笑みを浮かべながら切れ長の目を葵くんに向かって鋭く光らせる


「ナギ、オレのベッドでなにしてんの…」


そんな渚くんに、声を低めた葵くんの目の色も次第にギラギラとしたモノに変わっていって


「なにって見りゃわかんだろ…」

「んん…っ…!!」


アタシといえば、渚くんに服のなかで脇腹を指で撫でられ、ピクリと腰が浮いてしまう

そんなアタシの目の前で、バチバチと音をたてながら絡み合うふたりの視線


「オレの前でふざけてんの…それ」

「ふざけてねぇよ」


渚くんが喉をクスリとならしながら上から退き、アタシをベッドから抱き起こす


が、


渚くんの重みが引いてホッとするのも束の間で…


「ちーちゃ…っ……!!」

「ただ…」


アタシに手を伸ばす葵くんの声を遮り、アタシを抱き寄せる渚くん


「お前が起きたなら話は別だな…」


葵くんが手を引くけれど、渚くんがアタシを離す気配はこれっぽっちもなかった