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ネムリヒメ.

第20章 白と黒の影.






【 S.R.E GRAND TOKYO ─Casino & Resort─ 】


千隼と渚がいるホテル最上階のバー・ラウンジ

そのひとつ下のフロアから3階層にわたってがカジノエリアだ

カジノではルーレットやポーカーなどの多数のテーブルゲームはもちろん、スロットなどのゲーム機も多数揃っており、好みのゲームを存分に楽しむことができる


ちなみに、カジノの最上階フロアはVIP専用フロアになっている

人目を気にせず守られた空間で格式あるスタイルで好きなゲームをプレイできるそこは、

いわゆる大金を賭けるハイローラーが集うハイリミットエリアになっていた


そしてそのフロアの一角にある、とあるハイリミットルーム

世界のあらゆるスピリッツを楽しめる専用ラウンジとアメニティが整えられた隔離された完全個室のプライベートルーム


その部屋にオトコたちはいた


「…葵、そろそろ髪の色変えてぇ」

「あー、時計新しいの買おっかなぁ」

「オレの車が先でしょー」

「明日やって」

「ちーちゃんと見に行こっかな」

「あ、パンケーキ食べたーい♪」


3人のオトコたちはそれぞれ噛み合っていない会話をしながら、テーブルで寛ぎアルコールを呷っている

どうやらゲームに遊び疲れたらしく、先程までバカラを楽しんでいたテーブルの上には高く積まれたチップがそのままになっていた




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