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未知夢

第11章 確保

〔……〕


「……」


 しばらく沈黙が続いた。


〔……よく、わかったな〕


「えっ!? 当たってたの?」


〔当てずっぽうかい!!!!〕と、心が言うと闇の中で『ドスン』と、音が響く。


「えっ? 心もずっこけたりするんだな」


〔お前と話をしてたら調子が狂う。そう、お前の言う通り、警告に来たんだ。俺はあらゆる未知夢を繋げる夢と時間の案内人。つまり、俺の役割は……〕


「どうでもいいけど、早く目覚めさせろ!!」


〔お前はほんま酷いやつだな……なんか、キライやわ〕


 繁は3つの夢塊を抱えたままゆっくりと目を閉じた。


 チャンスがあるならもう一度やり直そう。


 悔いの残らないように……。




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