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未知夢

第14章 滝繁

「ちょっと待て……お前を責めて、この問題も佳境に入ってこようとしてるときに、お前ら二人が俺の展開を妨害してどうするつもりだ!?」


「何を言ってるのかまったく理解できんが、もう終わりなら帰ってもらおうか」


 森屋は出入口のドアを指差して言った。


「待てよ……俺が何者なのか聞きたくないのか?」


「お前がどこの星から来たのかとか、滝繁のなんなのかは知らないが、ここは俺の家だ。そこに寝ている滝以外は入室は許していない。お前は勝手に入ってきたんだろ? 俺と綾子の何を知ってるのか、どうでもいい。帰れ!!」


「くっ……」


 人の話を聞こうとせず、一方的に自分の意見を押し抜く森屋に何も言えなかった。


 言ったとしても信用はしてもらえない。


 森屋の話は親父さんの話とほとんど一致していた。まだ確認したいこともあったが、これ以上は無理そうだ。


 繁は問い詰めるのを諦めた。



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