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未知夢

第3章 酒席

「つまり……ゆっくり言うぞ……目が覚めた時、施錠したままの部屋に、付き合ってもいない由佳里が、俺の横で、寝ていたんだ」


「ちょっと待って……」


 繁はチューハイをグッと飲む。


「俺、だいぶ酔ってんだな……何を言ってるのかさっぱりわからん、分かりやすくゆっくりと言ってくれ」


「あのなぁ、分かりやすく言ってんだけど、なんていうかなぁ」


 森屋も頭を押さえる。


「ちょっと、お水もらっていいかな?」と、繁はお冷やを頼んだ。


 氷水の入ったキンキンに冷たいグラスが、テーブルに置かれる。


 繁はそれをグイッと飲み干すと、そのグラスを首筋にあてた。


「あのさぁ……お前が夢見てて、そこに出た女の子を掴んだら、朝起きて隣に、付き合っていない由佳里が寝ていた。鍵もして入る隙間のない部屋に……それ、事件じゃねぇか!! 強姦じゃねえかレイプじゃねえかAVじゃないかよ!!」



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