
未知夢
第14章 滝繁
「こんな洒落たもん作りやがって……そりゃ、やっかむよな」
繁も少し悔しかった。
森屋は痛みをこらえながらカウンターを指差した。
「ナイフはあの上にあった……急に起き上がり、『俺にはここで飲ませないのか!!』と、言ってそれを握って襲い掛かってきた……うっ!!」
「兄さん動かないで!! 救急車呼ぶから!」
綾子がソファーにゆっくりと寝かす。
繁は繁を抑えながら言った。
「森屋、綾子さん、すまない。俺が油断してた。こんなときに言うのもなんだが……俺がいた別の現実の世界では、今日のこの時間、森屋は殺されてたんだ……殺した相手は……今のこいつと同じ。俺なんだ」
綾子と森屋は驚愕した。
繁は押さえながらも話を続けたが、顔の所々にナイフによって付いた傷が赤い線を浮かべる。
「たぶん、今のこいつと同じだと思う。つまらねぇ心の弱さが出て男らしくないこと言って暴れたんだろう。こいつと同じように果物ナイフ持って森屋をメッタ刺ししたんだ」
繁も少し悔しかった。
森屋は痛みをこらえながらカウンターを指差した。
「ナイフはあの上にあった……急に起き上がり、『俺にはここで飲ませないのか!!』と、言ってそれを握って襲い掛かってきた……うっ!!」
「兄さん動かないで!! 救急車呼ぶから!」
綾子がソファーにゆっくりと寝かす。
繁は繁を抑えながら言った。
「森屋、綾子さん、すまない。俺が油断してた。こんなときに言うのもなんだが……俺がいた別の現実の世界では、今日のこの時間、森屋は殺されてたんだ……殺した相手は……今のこいつと同じ。俺なんだ」
綾子と森屋は驚愕した。
繁は押さえながらも話を続けたが、顔の所々にナイフによって付いた傷が赤い線を浮かべる。
「たぶん、今のこいつと同じだと思う。つまらねぇ心の弱さが出て男らしくないこと言って暴れたんだろう。こいつと同じように果物ナイフ持って森屋をメッタ刺ししたんだ」
