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未知夢

第15章 隠人

[未知夢を見た後]


 〇〇〇〇年×月△日


 とてつもなく、信じられない話だ。私は別に頭がおかしくなったわけではない。すべて本当の話。黙って読んでくれ。


 自分が住んでいたアパートの前にいる。


 壁は古くなって剥がれてる。管理人はウトウトと眠りかけている。さっき見た時と比べて幾分老けて見える。


 自分の部屋、さっき変な父親が住み着いてた所だ。

 私は恐る恐る鍵を開けてみた。ゆっくりとドアを開けると、身に覚えのある靴が並ぶ。


 部屋に入ると本棚、写真立て、冷蔵庫が目に着く。


 間違いない、私の部屋だ。やっと戻った。いろいろあって疲れきったのか、私は敷きっぱなしの布団に横たわった。


 だが、しばらくは考えることが多くなかなか寝付けない。精神的にかなり疲れてたんだろう。



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