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未知夢

第15章 隠人

 書き込みは、さらに続いた。



→高速を走ってもらうと、30分もかからないことに気がついた。


 ひょっとしたら、隣のおばちゃんのアリバイ証言があっても、真犯人が自首してこなければ完璧疑いもなく私が犯人とされていただろう。アリバイを崩されてもおかしくない。


 とんでもない崖っぷちに立たされてたんだな。


 私は急いで大森の家に走る。


 あの、犯人が必ずくる。なんとしてでも阻止しなければならない。


 私は大森の家の前まできた。


 明かりがついている。
て、ことはこの時間に帰ってきてたってことだ。


 私は迷わずチャイムを鳴らす。


 しばらくするとベロンベロンに酔った大森が顔を出した。


『よかった……まだ無事だったんだな』


 私は大森の顔を見た。


大森は、表情を強張らせ目を見開いて言った。


『おい……なんでお前が外にいるんだよ』


 なに言ってるんだ?


『まて、いま落ち着いて話してる暇はない。簡単に説明するから聞いてくれ。』私はそう言って大森の手をつかんだ。


 大森は私の手を振りほどき『なんで、お前が2人もいるんだよ!』と、言った。



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