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未知夢

第16章 変貌

「あ、お客様……」


 呼び止められた。


「少しお待ち頂けますか?」


 体が硬直した。いろんな想像が頭の中を廻る。


(なぜ? まさか……指名手配になったのか? 俺を見て警察に電話!? まてまて、今はよせ!! まだ懸賞金付いてないからもったいないぞ!!)


 店員はニヤッと、笑った。


「こちらポイントカードになります」


「紛らわしいわ!!」


 繁は店を出るとコンビニに入った。


 ネットカフェから徒歩1分。


 繁はそこでサンドイッチと紙パックのカフェオレ、新聞紙を買った。


 その足でいつもの公園に向かう。犬の散歩をしているおばさんや、ハトに餌をやるどこぞの親父がいる。


 繁はいつものベンチにドカッと腰かける。


 カフェオレに付いているストローを伸ばし、パックにぶっさす。


 チューっと一口飲むと、新聞紙を広げた。



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