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未知夢

第16章 変貌

「傷害くらいでは載ってないのかな……でも、あれはほとんど殺人未遂だからなぁ……」


 新聞紙を隈無く探すが、前日の記事は載っていない。


「載るほどじゃないか……ま、森屋も元気そうだしな」


 新聞紙を折り畳み、ビニール袋の中に入れる。繁はサンドイッチを取ろうとした。


「ん……?」


 サンドイッチが……無いっ!!


「あれ?」


 見ると、犬がトットッとサンドイッチを加えてどこかへ走って行った。


「お、おいっ!! マジか……犬がシャキシャキレタスのサンド食うなよ」


 繁はため息を吐いた後、カフェオレを一気に飲み干した。


『ズロロロ……ズロ……ロ』


 底の数滴を飲みつくす音をたてると、クシャッと紙パックを……ストローが飛び出して喉にきた。


「んもぉ〜、最悪じゃん」



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