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未知夢

第9章 異動

「それを今から決めるんや。ちょっとここでおとなしい待っとり」


 タタミなら、10畳くらいはあるだろうか?


 広い部屋の中央にテーブルが置かれ、向かい合う様にソファーが並ぶ。


 壁にはたくさんの装飾品が飾られ、その下には血で汚れた日本刀がかけられている。


 奥にいる若い衆がなにやら話し込んでいた。


「高円寺隆夫の支払いが遅れてまっせ」


「昨日、取り立てに行ってもいてませんでしたわ」


 先ほどのでかいのが腕組みをして言った。


「なら、娘をAVか風俗に売れ。たしかアイドルやっとるから、引退させて元アイドルで売り込んだらええ」


「高円寺綾ですよね? 俺に男優させて下さいよ。アイドルの感触を確かめたいっすわ」


「アホ!! はやまるな!! 金を返さんかったらの話や!!」




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