お嬢様♡レッスン
第124章 【番外編】男達のバレンタイン事情
こんなに幸せなバレンタインを過ごしたのは初めてだ。
愛を捧げる喜びも。
愛を捧げて貰う喜びも。
全ては彼女と一緒だから。
願わくば、この幸せを彼等にも。
彼女を愛し、そして叶わなかった彼等にも。
この喜びを分かち合える人と巡り合って幸せになって欲しい。
自分達の行く末を見守って下さる全ての人が、たった一人の愛する人と巡り合い、幸せになれますように。
既に巡り合っている方々が、この先も幸せでありますように。
そして、愛する人と生涯、幸せに生きていけますように。
葛城はそう祈りながら、綾芽の指に自分の指を絡める。
彼女の左薬指の指輪が、朝の光を受けてキラキラと輝く。
彼はそれに口付けると、綾芽は幸せそうに微笑んだ。
「一緒に果てましょう」
葛城の言葉に綾芽が頷くと、彼は満ち足りた気持ちで、彼の熱を綾芽の中へと放ったのだった。
~*Finis*~
2016.02.13.