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お嬢様♡レッスン

第26章 お嬢様の悩みⅠ

正直、高月の行動が理解出来ない。

他の執事達と過ごしていると、嫉妬の様な物を見せる癖に、平気で私を彼等に与える様な事をする。

でも一番理解出来ないのは自分の気持ち。

私は一体誰が好きなの?

執事達が私を抱くのは彼等の仕事なのは分かっている。

だから、彼等の気持ちを求めても仕方がないのだけれど。

では自分の気持ちはどうなの?

取り敢えず、レッスンは一巡したし、彼等は義務を果たしたのだから、男女のレッスンについては解放してあげてもいいのではないかと思う。

1人には犠牲になって貰うとして。

その犠牲者は誰なのか。

それが自分でも決められない。

違う。

分かってる。

私が一緒に居たいのはあの人。

だけど、それは叶わない。

あの人は私の執事ではないんだもの。

それにこの邸の中で一番忙しい人。

私の為に時間を割かせる事なんて出来ない。

そして私は甘えて仕舞うのだ。

高月に。

彼だけは仕事で私を抱いているのでは無いことは分かる。

ひょっとしたら、彼の性癖なのかも知れないけど。

多分、心を許している度合いで言えば、高月が一番だと思う。

でも、心を許しているのと好きと言うのは違う。

そして一人で悩むのだ。

ああ、こんな時に悩みを打ち明けられる友達が居たら…。

安岡さんに相談してみようかな?

ああ、でも私が執事の皆とエッチな事してるってバレて仕舞うのか。

それは嫌だな。

同年代の女の子の友達が欲しい。

けど、やっぱりこんな事話せないか…

家の為とは言え、複数の男性と同時に関係を持ってるとか聞いたら引くよね。

「はぁ…」

そうやって私はいつもの如く深い溜息を吐くのだった。

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