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お嬢様♡レッスン

第54章 Lesson 12♥お絵描きしましょう

綾芽と白河がログハウスに戻ると、まだ黒崎と柳瀬は戻って来ていないようだった。

「速水さんは戻って来てるのかな?」

「他に行く所なんてねーし、居ると思うぜ?」

「そうだよね。私、お部屋見て来るね?」

「ああ、頼む」

綾芽は二階へ上がると、速水の部屋の扉をノックする。

中で人の動く気配がし、程なくして扉が開いた。

「速水さん、さっきはごめんなさい」

「綾芽ちゃん…。遅かったね。巽とエッチでもしてた?」

「えっ?」

「なんでもないよ。中…入って?」

にっこりと笑って速水が綾芽を中へと誘う。

速水に促されて、綾芽は部屋の中に足を踏み入れた。

ベッドの上には紙片が散乱している。

その一枚を手に取って見ると、そこには木々の中に立つ洋館が描かれていた。

(凄い上手!これ、速水さんが?)

綾芽は振り返って速水を見ると、少し照れた様に『絵を描くの趣味なんだ』と速水が言った。

「凄いです!速水さんて、芸術の女神様に愛されてるんですね!」

他の紙片も手に取りながら、綾芽は感心してそう言った。

こちらは人物画の様だ。

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