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お嬢様♡レッスン

第89章 執事の計略Ⅳ(ヘンリー編)

その日、ヘンリーは朝から上機嫌だった。

昼の休憩時には街の郵便局まで出掛け、局留めにしていた荷物を引き取った。

その荷物とは、ウェブショップで購入した、媚薬、ランジェリー、そしてカメラだ。

彼は荷物を引き取った後、クリニックに立ち寄り、睡眠薬と鎮痛剤を処方して貰う。

睡眠薬は、使用人達の食事に少量盛る為である。

そして鎮痛剤は、媚薬が効かなかった時の為の保険だ。

この鎮痛剤は、アルコールと共に接種すれば、麻薬の様な作用がある。

しかし、強い薬である為、出来れば使用はしたくないとヘンリーは思う。

それから他の使用人達に頼まれた雑貨や食料等を買い込み、彼は邸に戻った。

まず、媚薬が本当に効くのかを誰かで試さなければならない。

そう思った彼は、それをお茶の時間にティモシーのカップに少量盛ってみた。

すると10分もしない内に彼の呼吸は荒くなり、そわそわとし始めた。

そこでヘンリーはティモシーに暇を与えてやる。

彼は上司の許可を得ると、フラフラと自分の部屋へと戻って行く。

ヘンリーはこっそりとその後を付け、ティモシーの動向を確認した。



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