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お嬢様♡レッスン

第107章 ドキドキの晩餐会

エミリアから招待を受けたその翌日からウィリアムが手配したデザイナーを呼んでのドレスの採寸や英国社交界でのマナーのレッスン等を経て、あっと言う間にパーティー当日となった。

エミリアの好意により、綾芽は彼女の邸で準備をする事になった。

ロートマン邸には男手しかなかったからだ。

本来、女性の支度は女性の使用人が行う物であり、執事が女性の、ましてや結婚前の女性の着替え等を手伝う事はない為である。

「今日のパーティーは母が携わっている慈善活動の寄付を募るものなの。一般の方も招いているから、そんなに堅苦しくはない筈よ?」

メイド達にドレスの着付けや髪のセットをして貰いながら、エミリアは綾芽にそう伝えた。

英国のセレブは慈善活動に熱心な者も多い。

勿論、英国だけではないが。

キリスト教徒の多い国では、寄付と言う行為はあまり珍しい事ではない。

『収入の10分の1を神に帰する』事は聖書に書かれており、それが根付いているからであろう。

綾芽達は支度を追えると、エミリアの夫君のエスコートで、エミリアの実家である、邸宅へと向かった。

途中、ロンドンの中心街にあるウィリアムの本宅に寄り、ロートマン兄弟を拾って。

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