拝啓、ムコ殿!【ARS・O】
第15章 お正月
12月31日夜、私はテレビの前に座っていた。
父「紅白始まるのか?」
母「そうね。」
番組が始まって、出演者が続々登場する。
父「おっ、福田こうへい出るんだな!」
母「拓郎は出ないわよ。」
父「拓郎も出てほしいよなぁ!」
出演者の最後に、司会者が登場した。
白組司会は、嵐。
袴姿で登場した。
私はもう叫ばなかった。
黙ってさとぴを見つめた。
イチコがさとぴと結婚して一年が経つが、さとぴとは結婚式のあと一度も会っていない。
夏にイチコが一人で京都に帰ってきただけで。
さとぴはよっぽど仕事が忙しいのか。
イチコが寂しい思いをしてなければいいけど。
その時、電話が鳴った。
イ『お母さん?』
イチコだ。
母「あんた、テレビ見てないの?」
イ『見てるわよ。“大晦日だよドラえもんまつり”でしょ。』
イチコは昔からドラえもんが大好きだ。
母「紅白始まってるわよ。」
イ『えっ、もうそんな時間?』
イチコはあわてた様子で電話口を離れた。
イ『あらら、始まっちゃってたね。』
心底さとぴが不憫になった。
父「紅白始まるのか?」
母「そうね。」
番組が始まって、出演者が続々登場する。
父「おっ、福田こうへい出るんだな!」
母「拓郎は出ないわよ。」
父「拓郎も出てほしいよなぁ!」
出演者の最後に、司会者が登場した。
白組司会は、嵐。
袴姿で登場した。
私はもう叫ばなかった。
黙ってさとぴを見つめた。
イチコがさとぴと結婚して一年が経つが、さとぴとは結婚式のあと一度も会っていない。
夏にイチコが一人で京都に帰ってきただけで。
さとぴはよっぽど仕事が忙しいのか。
イチコが寂しい思いをしてなければいいけど。
その時、電話が鳴った。
イ『お母さん?』
イチコだ。
母「あんた、テレビ見てないの?」
イ『見てるわよ。“大晦日だよドラえもんまつり”でしょ。』
イチコは昔からドラえもんが大好きだ。
母「紅白始まってるわよ。」
イ『えっ、もうそんな時間?』
イチコはあわてた様子で電話口を離れた。
イ『あらら、始まっちゃってたね。』
心底さとぴが不憫になった。