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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第17章 ホームにて

その日の夕方、さとぴとイチコを京都駅まで送った。

お父さんは昼に飲んだビールで酔っぱらって、見送りには来なかった。

私は駅の土産物屋で千枚漬けを6つ買った。
浅い樽に詰められた千枚漬けだ。

イチコたちの分と、さとぴのご実家の分と、嵐のみんなの分。

イ「こんなに持てないよ。」

イチコは渋ったが、さとぴが持ってくれた。

新幹線のホームに着いたが、まだ予約した便には時間があった。

智「イチコ、悪いけど鱧の押し寿司買ってきて。」

イ「今は冬だから鱧なんてないわよ。」

智「じゃあ鯖寿司。」

イ「もうしょうがないな。」

イチコはホームの売店に向かって歩いて行った。

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