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智「約束…。」

母「なに？」

智「もう、イチコに外国人観光客の真似はさせねぇよ。」

母「うん？」

智「あの時…、夏に京都に来た時にファンに見つかったことあったじゃん？自分で振り返っても情けなかった。イチコに守ってもらってばかりで…。」

さとぴは頭をかいた。

智「もっと賢い切り抜け方あったんだろうけど、俺頭悪いから。」

母「そんなことないわよ。」

智「マスコミからは事務所が守ってくれるけど、ネットとかツイッターとかまでは、さすがに無理だな。」

そういえば、車折神社で会った女の子も、“ツイッターで見た”って言ってたな。

智「でも、もう自信持って言えるよ。“俺の奥さんに何すんだ”って。これなら、俺でもちゃんと言えるよ。」

さとぴは、目尻を下げて笑った。

智「だから、安心して…？」