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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第17章 ホームにて

イ「鯖寿司なかったわよ。」

イチコが売店から戻ってきた。

智「ちぇーっ。」

そうこうしてるうちに、新幹線がホームに入って来た。

母「千枚漬け、帰ったら冷蔵庫に入れてね。」

イ「わかってるって。」

新幹線の扉が開き、イチコとさとぴは荷物を抱えて乗り込んで行く。

智「父ちゃんによろしくね。」

母「わかったわ。」

イ「今度、東京にも来てよ。」

母「ありがとう。」

座席に着くふたりがホームから見えた。

さとぴが千枚漬けを棚に上げている。

発車のベルが鳴った。

新幹線は動き出した。

お互いに手を振り合い、新幹線は行ってしまった。

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