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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第4章 娘の婚約者はさとぴ

着替えを持って脱衣室に入る。

洗濯カゴに投げ込まれているバスタオルが目についた。

あれ、さとぴが使ったバスタオル!?

イチコは、まだバスタオル頭にかけてたし。

さとぴが体を拭いたバスタオル。

さとぴが全身を拭いたバスタオル。

ゴクリ。
あっ、生唾飲んだ。

そ~っと、そ~っとバスタオルに手を伸ばす。

バスタオルを手に取り、顔を埋めようとしたその瞬間…

イ「お母さん!」

母「はいー!(ドキッ!)」

イチコが脱衣室の扉を開けた。

私はあわててさとぴのバスタオルを洗濯機に放り込みスタートボタンを押した。

イ「化粧水忘れちゃった。お母さんの貸して?」

母「き、鏡台の中にあるわよ。」

イ「わかった。ありがとう!」

さとぴのバスタオルは、洗濯機の中で水と一緒にぐるんぐるん回っていた。

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