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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第5章 京都見物

次の日の朝、私は台所に立って朝食の準備をしていた。

イ「お母さん、おはよう。」

智「おはようございます。」

ふたりが起きてきた。

さとぴは、シンプルなTシャツにダメージジーンズ。
頭は寝癖のまま。
そんなところが本当にカッコいい。

母「おはよう。お父さんは?」

イ「二日酔いで起きないわよ。」

昨日かなり飲んでたしな。
しょうがないか。

母「じゃあ、ご飯にしましょ。」

台所のテーブルに、朝食を並べた。

味噌汁、玉子焼き、キュウリのぬか漬け、白ご飯。

いつもわが家の朝食。

「いただきます。」

さとぴが味噌汁をひとくち飲んだ。

智「あぁ、一緒の味だ…。」

さとぴが私に向かってほわんと微笑んだ。

智「イチコが作ってくれた味噌汁と同じ味。」

私とイチコが目を合わせて…、吹き出した。

イ「親子だからね。」

智「ふふ、そうだね。」

三人で笑った。

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