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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第6章 守りたい

母「大野さん、頭を上げて。」

さとぴとイチコがおずおずと頭を上げる。

母「お蕎麦食べましょう。」

さとぴとイチコは席に戻った。

母「ここの鴨せいろ美味しいのよ。いただきましょう。」

さとぴは、私に続いて手を合わせると、蕎麦をすすった。

智「うまい。」

イ「美味しいでしょ?」

濃い目のつけつゆに鴨の切身とネギが入っている。
せいろに盛られた蕎麦をつゆにつけて食べる。

鴨にネギ。

絶妙な取り合わせだ。

でも、このふたりは鴨せいろみたいになれるのだろうか。

なんとなく、そんなことを思った。

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