テキストサイズ

拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第8章 隠れアラシアン危うし

それからみんなでコーヒーを飲んだら、帰りの新幹線の時間が近づいてきた。

私は、車でさとぴとイチコを京都駅まで送ることにした。

荷物を車に積み込み、出発しようとした時、さとぴが「あっ、忘れ物!」と言って家の中に入って行った。

ほどなくしてさとぴが戻って来たので、発車した。

夜の新幹線のホームは空いていた。

ふたりが乗るグリーン車の乗り口の辺りは、誰も人はいなかった。

イチコが駅弁を買いに行っている間、さとぴとふたりでホームで待っていた。

智「イチコと出会った時のことなんだけど…。」

さとぴは私に話し出した。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ