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拝啓、ムコ殿!【ARS・O】

第10章 金曜日の電話2

松潤を先頭に、嵐が登場した。

母「きゃああああ!」

ずっと心で叫んでいた声は、もうしまいこむ必要はない。

さとぴは髪をふわふわと揺らしながら、階段をかけ降りる。

母「さとぴ!今日の衣装素敵!いや、いつも素敵!」

父「お母さん、そんな騒がなくても…。」

母「黙って!」

お父さんがシュンとしたが、今はかまってられない。

この番組は生放送だ。

リアタイだ。

今この瞬間にさとぴが歌うのだと思ったら、絶対にこの時間は譲れない。

父「お母さん、変わったな…」


変わったんじゃない。

忍んでいたんだ。

私は解放された。

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