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サバイバルヘルパー

第6章 水

 あれから3日が経った。


 小梅が飲んだ錠剤を、思いきって俊輔も飲んでみた。


 グッと踏み込めば、まだ痛みは残るが、普通にしていれば、それほど痛みを感じることはなかった。


 ややマシには、なってきているのだろう。


 足のおかげで、やりたいことが出来ず、木と木の間にロープを張り、上からブルーシートをかけて三角形に広げ、四隅に石を置いただけの簡単なテントを作っただけ。


 雨避け程度にしかならないが、なんとなく居心地がいい。


 前日、雨が降ったが、ガッツリ飲めるほどの水を確保出来なかった。一口二口飲めばいい量だ。


 その水がもつわけでもなく、すぐ底につく。


 小梅は茎が太く細長い草や、吊り鐘のような薄いピンクの花を摘んでくる。食料のつもりだろうか?


 それをそのままムシャムシャ食べている。


「おい、やめろっ!! そんなの食べちゃダメだ!!」


 俊輔は止めるが、おかまいなし。


「食べれるから、どうぞ」


 勧められても、本当に食えるかどうかがわからない。


 毒がある草で、とんでもないことになったらどうする。


「婆さん、これは食べちゃダメだ。離しなさい」



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