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サバイバルヘルパー

第7章 食料調達

 時間がわからない点が、島での不便なところだ。


 お昼として、カエル肉の塩スープを食べていたが、今の時間がお昼12時頃とは、かぎらない。


 だが、今は正確な時間なんて必要ない。


 太陽が上がるか、下がるかだけ。


「まだ、お日さんはしっかりと、てっぺんにいてる。なんとか出来そうだな」


 俊輔は、小梅を見た。


 小梅は木陰で、ウトウトとしている。


「しばらくは、大丈夫そうだな。よし……行くかっ!!」


 俊輔はシャベルを手に、林の奥に入っていった。


 ウシガエルを釣った溜め池を抜け、たどり着いたのは、イノブタにあった道。


「よし、まずは芋掘りだ」


 ここは山芋が群生している場所でもある。


 俊輔は山芋の葉を見つけると、ツルをたどって地面まで繋がっているか、確かめる。


「おっ、これだ。よし」


 ツルが伸びている部分の、周りの土を円をかくように、シャベルを使って掘る。


「いい芋、出てこいよ……掘ってる最中にイノシシ出てくんなよ」


 イノシシもいるのかもしれないが、俊輔が出会ったのはイノブタである。



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