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サバイバルヘルパー

第8章 風呂とイノブタクッキング

 バッグに肉を積めて浜に戻る。


 だが、このままだと小梅が驚くだろう。


 節分の赤鬼かっ!!


 そう、言われるほど、真っ赤になっている。


 靴を履いたまま、服のまま、海に飛び込む。体についた、イノブタの血が洗い流され、海水が赤く染まる。


「シャツは着替えがあったな……あれを着るか」


 シャツを脱ぎ、上半身裸で付着した血を洗い流す。


 ついでに、肉もかごにのせて海水で洗う。


 血や泥を洗い流して、せめて見た目でも美味しそうに見せたい。


 かごに山積みになった肉を、満足そうに見る。


「さぁ、これをどうするかだな」


 バッグの中も洗い、再び肉を積めると、ブルーシートのテントに戻った。


 小梅がいた。


「婆さん、いま帰ったよ」


「久美子さん、おかえり。あのね、おしりがピリピリして痛いの」


「ウンチついたままだろっ!! パンツ捨てて、お尻を洗ってきなさい」


「腰も痛いのよ」


 そうだった。


「え……て、ことは、俺がシモの世話もするの?」


 俊輔はしり込みした。


 まさか、小梅の尻を見るのか?


「ここに来て、初めてみる異性の生肌が婆さんのケツかい……」



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