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サバイバルヘルパー

第8章 風呂とイノブタクッキング

 小梅はヨタヨタとしながら、四つん這いになり、黒いスカートをめくった。


 目に染みるほどの黄色い異臭が漂い、ベージュ色の布地の内側から泥がはみ出ている。


 俊輔の顔が、五木ひろしから、森進一に変化した。


「世の中の介護師の方々は、これを直視してるんだな……見習わなきゃな」


 俊輔は呼吸を止めながら、小梅のパンツを下ろした。


 イノブタの手を使って……。


「なんで、今日はグロテスクなものばかり、見なきゃならねえんだ!?」


 足元まで下ろすと、右足、左足と茶色がつかないように足から抜いた。


「婆さん、風が気持ちいいからって、尻を振るな……一部、環境汚染していることをわかってくれ」


 小梅のパンツをとりあえず砂浜に投げ、汚れたお尻をどうするかを考える。


「……よし、とりあえず」


 大きな鍋に入った水を両手でかつぎ、平らな場所に置いた。


 小鍋で柄杓のようにすくい、まず水を飲む。


 これでもかと言うくらいに飲んだ。


「よし、飲んだぞ。今は、この水はもういい」



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