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サバイバルヘルパー

第1章 プロローグ

 新しい出会い。


 それは、予想にもしなかったかたちで現れた。


 出港して、まだ10分もたっていないのに、突然の嵐により、海は大荒れ。


 まだ、肉眼ではっきりと港が見えている状況で船が転覆した。


 俊輔は思った。


 元カノの呪いが、別れて30分後にきたと……。


 そして、どのくらい時間が経ったのだろうか……。


 俊輔は、どこかの島の砂浜に横たわっていた。


 ジリジリと照り付ける太陽と、砂ごと口に入った海水によって目が覚めた。


 出会いはそこにあった。


 推定年齢80過ぎくらいの、お婆さんがそこにいた。


 しかも……


「ごめんなさいね、おまわりさん。ここから、どう行ったら商店街につきますか?」


 まさかの、アルツハイマー!?









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