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サバイバルヘルパー

第2章 島

「食わないの一点張りかよ……」


 俊輔は頭を抱えた。強情なババァは嫌いだ。だが、放ってはおけない。そう思いながら、尋ねてみた。


「婆さん、俺、誰だかわかる?」


「あなた、久美子さん」


「あ、そっちバージョンのスイッチ入っちゃったか……」


 こうなっては、どうしようもない。


「じゃ、これ、全部食べちゃうよ」


 せっかく採取してきたものを、捨ててしまうのはもったいない。


 食べられるんだから、残さず食べなきゃ、命を与えてくれた貝と海藻に申し訳ない。


 小梅はニコニコしながら、こちらを見ている。


「遠慮しないでね、全部食べてもいいのよぉ〜」


「言われなくても食ってるから」


 こうして、島生活の1日目が終わろうとしていた。








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