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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 夜になると、わりと涼しい。熱帯夜を覚悟していたが、それほど心配はない。


 森の入り口に綺麗な葉っぱを敷き詰めて、その上にシャツを二枚敷いて寝床にした。


 小梅の分も用意し、拾ったバッグの中にあった、エアー枕を譲った。


「明日は絶対、水を手に入れなきゃな……」


 いま、最もほしいのは、水。


 海水を飲むと過剰な塩分補給になってしまう他、下痢をする可能性もある。


 そうなると、脱水症状が怖い。


 風の涼しさで体をごまかしてはいるが、やはり水分が欲しい。


 小梅も水は舐める程度にしか口にしていない。


 今は大人しく横になっているが、現状では食べ物も口にしていないのだ。


 水、食料の他に寝床、これは必要だ。


 ここで寝ていると、なにかに襲われる可能性がある。


 ヘビ、猛獣、毒虫、アリ、その他……。


 大自然の中では、危険はつきもの。


 油断大敵。


 それに、せっかく苦労してつけた火。


 消えないようにしなければ……。


 少し多目に松ヤニと薪を入れ、火を強くした。


 

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