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サバイバルヘルパー

第3章 探検

 あと、潮がどこまで満ちてくるのかも考えなければならない。


 そうなると、俊輔はゆっくりと寝ていられない。


 体は疲れているのに、目を閉じても眠れない。


 いろんな不安が、俊輔の精神に襲いかかる。


「はぁ、こんな所で死にたくねえな……バナナでも生えてないかなぁ。でも、絶対、ここから出てやるからな……イカダ……最終的にはイカダ……俺に出来るかなぁ……」


 いろんなことを考えてみる。


 考えなければ落ち着かない。


 船か飛行機が助けに来ないか?


 実はここは島に見えて、日本のどこかの海岸の国立自然公園だ。


 明日には観光客が、ビーチで遊んでいる。


 辛くなってきた。


 俊輔はゆっくりと攻めてくる眠気に、我が身を任せた。




 暑い。


 暑い。


「あっつ!!」


 俊輔は目を覚ました。


 太陽がギラギラとして、熱のシャワーを浴びせかける。


「朝か……」


 一瞬、ここはどこだと思った。


 だが、すぐに現実にもどる。




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