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サバイバルヘルパー

第2章 島

 どこまでも続く、真っ青な空。


 頭上には、直視出来ないほどの光を放ち、突き刺すように熱を吐き散らす太陽が、ざまあみろと笑っている……ように見える。


 目の前には広い海。太陽の光をギラギラと反射させながら、波が立ちつくす俊輔の足の爪先を濡らす。


 ただ暑い。それに付け加えて、辛い。何度も、目の前に広がる景色が、本当に今見ている景色なのかと、現実に答えを全身に浴びているのに、自問自答をする。


 頭の中で現実逃避するしかなかった。


 後ろには、草木生い茂る森が見える。


 その奥には、山のようなものがそびえる。


 いや、どう見ても山なのだが、山としての認識をしたくなかった。


「なんだよここ……」


 膝を立てて座り、頭を抱える。


 髪の毛が熱い。


 熱をもっている。


 とりあえず、森に移動する。日を遮る場所にいかなければ、熱中症になる。


 俊輔はヨタヨタと、歩きながら森に向かう。


 そこに、大きな石に腰かける、お婆さんがいた。


 このお婆さんも、あの豪華客船に乗っていたのだろう。


 会った時、乗船チケットをしっかり持っていた。



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