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サバイバルヘルパー

第4章 小梅の本気惚け

 岩山を下り、途中でみつけた枝分かれの道をチェックする。


 廃屋のトイレから向かってひとつ目の道に、足を伸ばす。


 土道から、すぐ石の道に変わり、少し歩くと、急な下り坂に出た。


 上から見下ろすと、そこは、俊輔が登ろうとして断念した岩場だったことがわかった。


「そういうことか……」


 俊輔は下り坂のすぐ横に伸びる道を進む。


 だが、その先は行き止まりだった。


 そこには、岩を削って作られた祠に仏像が鎮座されてあった。


「これはなんだ? なにかの謎解きか?」


 流れてたどり着いた島に、謎解きなんてあるわけがない。


 とりあえず、拝んでみた。


「あの、この島に来て死にそうなおもいをしてます。助けてください。あの、小梅というお婆さんも一緒です。助けてください……ん、ん、ん、ん、ん……カッ!!」


 力を込めて祈った。 


 なんとなくだが、心が軽くなった気がした。


 振り返ると、海辺が見える。


「なっ!!」


 振り返った瞬間、今までなかった胸の高鳴りを感じた。


「マジで!?」




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