サバイバルヘルパー
第4章 小梅の本気惚け
「はぁぁぁ……こ、こ、こ……怖いぃぃー」
落ちる……。
そうしか思えない。
角度としては、60度ちょいの斜面。そこにゴツゴツと凸凹ができている。
慣れた登山者であれば、中腰に立って階段のように下りていく。
べっとりと背中までついた状態で、ゆっくりと下りていく。
「これだったら、遠回りした方が早かった……」
もう、戻れない。行くしかない。
だが、途中で気がついた。
それほど危険な感じではないと……。
少し、尻を浮かせ、リズムよく、手をつきながら下りる。
「あ、行ける。行けるぞ……」
俊輔は下りるスピードを上げ、勢いをつけて下までたどり着いた。
「よし!! 来たっ!! 来たっ!!」
俊輔は走った。
船がある、その浜まで。
だが、木が邪魔をして上手く走れない。
「くそっ!! 邪魔だ!!」
小梅の姿が見えた。
大きく手を振っている。
「そうだっ……ひき止めておいてくれっ!!」
そう願いながら、足早に進む。
「サヨ〜ナラ〜、サヨ〜ナラ〜」
小梅がサヨナラをしている。
「……えっ!?」
落ちる……。
そうしか思えない。
角度としては、60度ちょいの斜面。そこにゴツゴツと凸凹ができている。
慣れた登山者であれば、中腰に立って階段のように下りていく。
べっとりと背中までついた状態で、ゆっくりと下りていく。
「これだったら、遠回りした方が早かった……」
もう、戻れない。行くしかない。
だが、途中で気がついた。
それほど危険な感じではないと……。
少し、尻を浮かせ、リズムよく、手をつきながら下りる。
「あ、行ける。行けるぞ……」
俊輔は下りるスピードを上げ、勢いをつけて下までたどり着いた。
「よし!! 来たっ!! 来たっ!!」
俊輔は走った。
船がある、その浜まで。
だが、木が邪魔をして上手く走れない。
「くそっ!! 邪魔だ!!」
小梅の姿が見えた。
大きく手を振っている。
「そうだっ……ひき止めておいてくれっ!!」
そう願いながら、足早に進む。
「サヨ〜ナラ〜、サヨ〜ナラ〜」
小梅がサヨナラをしている。
「……えっ!?」