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sugar-holic

第11章 イベント準備

「什器が出払ってて、明日に間に合わせるのは無理だそうです」

淡々と言う倉田くんに、私の方が焦ってしまう。

「そんな…向こうのミスでしょ!?」

「ですけど、出来ないものをやれって言うんですか?」

ぐっ…と二の句が告げなくなる。

何でそんなに冷静なの!?

倉田くんは、ふぅと息をつくと

「今までも、これからも取引したい先なんです。関係壊したくないんですよ」

「それはそうだけど…」

でもイベントは明日なんだよ!?

私が黙ってしまうと、池上くんが弱った声をあげた。

「倉田さん、どうしましょう!?」

「とりあえず、あるものでどうにか出来ないかな…」

「サイズ違いのシェルフは?使えないの?」

「高さが低すぎて、お客さんの目線に届かないんです」

じゃあ足場を高くするか…でもバランス崩したら危険だし…。

考えていると、池上くんがあっ!!と叫び

「会社に使ってない展示用の棚があったかも!!」

え!?

「確認するわ!!」

携帯で会社に電話をした。

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