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sugar-holic

第12章 騙されたりしないんだから!!

「もう…いい加減、離して」

倉田くんの腕を押して、離れようとした。

それなのに。

背中に回った倉田くんの腕に、余計に強く引き寄せられて…

「倉田くん!?」

「浅野社長に気に入られたみたいですね」

「え」

「気分いいですか?」

「何…」

聞き返す間もなく、噛みつくようなキスをされた。

もがいても、倉田くんの体を押し返しても離してくれなくて。

私がもがくほど、キスが深く、甘くなっていく…。

「んっ…ふぅ…」

私が抵抗を止めると、倉田くんが小さく笑う声がした。

いつの間に外されたのか、ブラウスの襟を広げられた。

「あっ!?」

倉田くんの唇が、首から鎖骨にかけて辿ると

「あぁ…やっぱ薄くなってる」

以前、キスマークを付けられた部分を、チュッと音を立てて啄んだ。

「やっ…」

その時。

コツ…コツ…コツ…

廊下を歩く、靴音が聞こえた。

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