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sugar-holic

第2章 心機一転

考えるのを諦めて、目の前で寝ている倉田くんの顔をじっくり眺めた。

きれいな顔してるんだなぁ。

男の人なのに肌キレイだし、まつ毛長い。

イケメンだって職場で騒がれてるの、分からなくはない、か。

そのまま見ていると、倉田くんのまつ毛が揺れた。

「倉田くん、おはよう」

取り合えず起きてもらわないと。

声をかけると、顔をしかめて目を開けた。

「おはよ」

「おはよ…?」

「起きた早々申し訳ないけど、腕、離してくれない?」

「え…」

ボンヤリしながら受け答えしてた倉田くんの焦点が合ってきて、

「うわ!!」

と一声叫ぶと、慌てて離れ…離れついでにベットから転げ落ちた。

「倉田くん!?大丈夫!?」

そんな高いベットじゃないから、よっぽど怪我なんかしないはず。

…にしても。うわ、ってどういう事よ。

「え…?ここ、何処ですか?」

「私の部屋」

「…ここが…?」

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