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sugar-holic

第2章 心機一転

倉田くんは部屋の中を見回した。

「何て言うか…殺風景な部屋ですね」

うん、正直な感想、ありがとう。

「引っ越して、なかなか整理してる時間なくてね」

「それにしても…女の部屋じゃないでしょ!?」

確かにそうだろうな。

家具が少ないし、日用品も必要最小限しか置いてない。

とにかく引っ越しの荷造りするのが面倒で、一切合切東京に棄ててきたのが原因だけど。

「カーテンのない家、初めてですよ」

「あぁ…そのうち買うつもり」

ベットから降りて、腕を伸ばした。

「ふぁ…あ…ん」

欠伸がでて、首をすくめて口元を押さえる。

あ、涙出てきた。

すると、倉田くんがクッと笑い

「すげー素ですね」

うっ…馬鹿にされてる!?

起きぬけで髪ボサボサだろうし…

「顔洗ってくる」

「あ、じゃあトイレ貸してください」

「どうぞ。こっちだから…」

案内しようとしたのに、さっさと迷いなくトイレに入っていった。

ん!?昨日、使ったのかな?

まぁ、どこのアパートも大体同じような造りだしね。

あまり深く考えず、脱衣場に向かい身支度を始めた。

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