テキストサイズ

sugar-holic

第15章 オトコゴコロ

見た目、22歳くらいかな?

ちょっとだけつり目で、細身の体つきで…今どきの子、って感じ。

「おねーさん、初めてですよね?」

「そうだけど?」

「俺、亮っていいます。よろしく」

にこっと微笑まれて、私も笑い返す。

「よろしく」

それからメニューに目を落とした。

やっぱり、お店の雰囲気を裏切らないメニューだ。

ウイスキー一つにしても、種類と年代でいくつも載っている。

カクテルもロングからショートまで分類されてて、定番ものからオリジナルまでいくつも種類がある。

「へぇ…迷っちゃうな」

「おねーさん、いつもは何が好きなの?」

「そうね…ビール?」

私の答えに、亮くんはクスッと笑った。

「こういう店に来て、ビールっていう女の人は少ないよ?」

「え?そうなの?」

「モスコミュールとかカシオレとかって言うのが多い」

あー、オシャレ女子って感じ。

「家では缶ビールしか飲まないんだよね」

「どうして」

「缶酎ハイだと酔えないから」

ストーリーメニュー

TOPTOPへ