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sugar-holic

第15章 オトコゴコロ

家を出てきたものの。

さて、どこに行こうかな。

頭を巡らせていると、思い当たる場所があった。

自宅から一番近いコンビニまで行く間。

そういえば、バーがあったな。

初めて行くんだけど…合わなければすぐに出ればいいし、そこでいっか。

一人の気軽さで、そのお店のドアを開けた。

ドアをくぐると、カウンターのみの店内だと分かった。

壁は一面作り付けの棚になっていて、色んな種類のウイスキーが並んでいる。

リキュールも色々並んでいて…何か、本格的。期待できそう。

「いらっしゃいませ。お一人様ですか?」

50代くらいの、口ひげを蓄えた男の人が声をかけた。

「あ、はい。大丈夫ですか?」

「どうぞ。お好きな場所へ」

先客は二人。

カップルらしき二人とは少しだけ距離を置きたくて、対極の端に座った。

「メニューです」

カウンターの中から、若い声と共にメニュー表が差し出された。

「ありがとう」

受け取って、差し出した人を見る。

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