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sugar-holic

第15章 オトコゴコロ

「そういうの、オトコゴコロくすぐるんだよね」

「どこが?」

「堅そうなのに隙があって…うまくやれば落とせるんじゃないかって思わせる所」

「え」

亮くんの言葉にドキリとした。

『アンタ、隙がありすぎなんだよ』

倉田くんに何度となく言われた言葉だから。

「今も。俺を見てる目がトロンとしてる。…酔った?」

「え。まさか。これくらいで?」

「気付いてないだろうけど、このカクテル、度数高いよ。大体25度くらいかな?」

「本当に?」

確かに強そうなお酒ばっか使ってたよね。

「お水、要る?」

「…いい。大丈夫」

酔ってる自覚ないし。

そんな私に、亮くんはくくっと笑うと

「そういう所」

「え?」

「堅そうなのに、ゆるそう」

「…」

そんな風に言われると。

飲むのか飲まないのか…どうすればいいか分からなくなる。

グラスから手を離して黙り込んでいると

「本当…梢ちゃんってさ、可愛い」

そう言って、亮くんは笑った。

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